■販売経緯
2024年JAFラリー国内競技車両規則-第2編ラリー車両規定-第2章 安全規定-第1条 車載カメラの規定の通り、JAFラリー国内競技車両規則に順じて開催される国内ラリー競技においては、車載カメラの搭載位置および搭載方法について新たな要件が設けられています。
新たな要件としては競技参加者が車載カメラを装着する場合:
- 車体の表面からはみ出してはならない。
- コクピット内では、ダッシュボードの最後端点を通る垂直横断平面とドライバー/コ・ドライバー(ナビゲーター)座席の最後端点を通る垂直横断平面の間にカメラを設置することは(その取り付け部を含めて)禁止される。
- 取り付けは、ネジ止め、金属ネジ止め、ネジ止めクランプ、金属インサートのみで行わなければならない。(禁止:接着剤、両面テープ、粘着材、吸盤など)
- 取り付けはロールバーに堅牢に固定し、ロールバーからの突出量は最低限に抑えること。ロールバーに対する加工、改造は認められない。
- 競技会公式車両検査の前に設置しなければならない。
- クルーの視界、緊急時の出入り、脱出の妨げになってはならない。
フルロールゲージタイプ(例:株式会社オクヤマ様の製品であればJ項溶接タイプロールバーやJ項ボルトオンタイプロールバー)であれば後席を横断するクロスバーが設けられておりそこに容易に市販の車載カメラマウントを搭載することができます。
しかしながら株式会社オクヤマ様の製品でインナータイプロールバーにおいては天井部分のロールバーが内装に覆われている場合には、容易に車載カメラ用のマウントが取り付けられないという悩みがありました。更に後席部分のロールゲージバーが3D的に傾斜しており単純な2D的な取り付け金具では対応できませんでした。
これに対して2023年シーズンまではNexxSpeed Rally Teamのヤリスハイブリッド(MXPH10)に後席のロールゲージを跨ぐ市販の車内スペース活用品(釣り具等用)を流用してきました。しかしながら、2024年からは取り付けにネジ止め、金属ネジ止め、ネジ止めクランプ、金属インサートが必須とされ、更にロールバーに対する加工、改造が認められない(穴あけなどは禁止と解釈)とされたために対応に苦慮して参りました。
様々な部材や部品、それらの加工を繰り返し行い検討して参りましたがこの度、新しい規定に対応したカメラマウントバーができました。当初はこの製作方法を掲載予定でしたが使用部品や微妙な仕様が異なる場合、十分な性能とならないために同じような悩みを持たれているエントラント・チームに対して、この株式会社オクヤマ トヨタヤリス(MXPA10)インナータイプ対応車載カメラ用マウントアルミバーをコンプリートにて販売することとしました。
2024年全日本ラリー選手権の第一戦ラリー三河湾2024の公式車検、JAF様のチェックも問題なしとされております。またデフォルトの状態だとバーの位置が後方視界を妨げることが実戦で確認できましたのでより天井に近づけた最適値に加工しました。希望あれば出荷時にこの仕様でお出しします。
バー | アルミ |
マウント部 | アルミダイキャスト |
マウント部ボルト・ナット | スチール |
ロールバー固定ベルト | ステンレス |
ロールバー固定ベルトボルト・ナット | スチール |
最大長 | 850mm |
ロールバー間幅 | 725mm |
対応ロールバー外径: | 40mm-62mm |
バー外径 | 28mm |
バー肉厚 | 約2mm |
重量(ウレタンカバーレス) | 460g |
注意事項:
- 2024年JAFラリー国内競技車両規則-第2編ラリー車両規定-第2章 安全規定-第1条 車載カメラに基づく車検に合格しております。
- ラリー三河湾2024でSS80キロ余りで使用しましたがゆるみや落下など利用に関する問題は発生しませんでした。
- 通常のラリー走行含む走行での安全性は確認しておりますが、競技中の車両アクシデント、車両故障に伴うロールゲージとの接合される取り付け部に生じる衝撃、ゆがみ、破損に対する本品の強度・耐久試験は実施しておりません。よって取り付けに伴う責任は自己責任とさせていただきます。
- 株式会社オクヤマ様の公認パーツではございません。
- 車載カメラ取付用のアーム、マウント類は別途ご用意ください。
- 株式会社オクヤマ様インナータイプロールバーは2名乗車用が前提となっております。定員乗車仕様の場合、本製品の取り付けで後部乗員のための室内高の確保および乗降口等の確保ができない恐れがあるため各運輸支局等において乗車定員変更のための構造等変更検査の手続を行ってください。
- 本商品はロールバーと一体化したものではなく強度強化効果はありません。またロールゲージに求められる材質要求(スチール製)を満たしません。
- 本品の耐荷重は800gです。車載カメラ以外のヘルメットネットなどの取り付けはできません。
- 標準的な取り付け時間は約15分です。取り付けにはドライバー及び5mmサイズの六角レンチが必要です。
- オクヤマ様インナータイプロールバーに装着の場合、車両天井内寸から本製品上端までの間は約120mm(実寸)となります。ロールゲージの取り付け、ウレタン緩衝材の有無により異なります。
- ラリー国内競技車両規則-第2編ラリー車両規定-第2章 安全規定-第4条 ロールケージ – 4.4.3 )遵守事項における乗員の頭部等を保護するため、頭部等に接触する恐れのあるロールケージの部位は、緩衝材で覆われていることに対する要求についてはオプションのウレタンカバーなどの装着をしてください。(写真の装着例のマウント部分は別途ウレタンカバーで対応予定です)
- 本品は完全オーダーメイド制となります。発送は原則受注から1週間以内です。発送が遅れる場合にはあらかじめご連絡いたします。
- 適格請求書対応が可能です。
- お支払いについては銀行振り込み、PayPay支払いでのお支払いを承れます。
- (2024年3月10日追記)実戦テストした結果、後方視界確保のため、バー設置の高さを変更するためにバー長さの最適化をしました(写真参考)。オリジナルでの出荷、最適値で出荷どちらも可能です。お値段は変わりません。
■販売価格
税込み価格。送料は別途。
車載カメラ用マウントアルミバー本体 | |
(株)オクヤマ製ヤリスインナーロールバー対応車載カメラ用アルミバー(600mm) | 6,000円 |
特別仕様 車載カメラ用アルミバー(450mm) | 5,800円 |
特別仕様 車載カメラ用アルミバー(1000mm) | 6,300円 |
オプション | |
ウレタンカバー(外径28mm対応) | 1,000円 |
■お見積り
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